今年最初の師長会

年末年始の病院
構えていたわりには年末年始は意外と静かだった。新たな新型コロナ感染スタッフがなかったおかげだ。オンライン師長会もスタンバっていたのだが開催されることはなかった。

私は初出勤前日夜、喉の痛みがあり「とうとう・・。」と諦めたのだが、すぐに快復し熱も出なかった。
「今日が発症日で、いつまで出勤停止?」
とカウントしていたのだが。
大きな安堵感と正直わずかな悔しさがあった。

窓全開
毎年初出勤日は看護部長室に師長全員がずらりと集合し、部長の挨拶が始まる。
今年は新型コロナの影響でそれが中止になった。
去年と一昨年は中止じゃなかったのに今更・・、と思ったがどうやら院長がストップをかけたらしい。
初出勤翌日の師長会は、窓全開でおこなわれた。
感染認定看護師長は入退室時の手指消毒をいつもより厳しめに指導している。院内でノロウイルス感染者も数人いるらしい。

こんな時窓側の席に着座したら大変なことになる。とは言え席は何となく決まっている。
ラッキーなことに私は婦人科病棟師長の隣だ。
ふくよかな彼女の体が壁となり風を遮断してくれる。
遮断どころか何故かほんわかと温かさを感じるのだ。
婦人科病棟師長はカーディガンも羽織っていない。
この寒さの中、汗がうっすら額ににじんでいる。

短時間の師長会
「皆さん明けましておめでとうございます。院内の感染状況も油断できないので本日は手短に・・。」
看護部長、副部長たちの肩が寒さを表している。
感染認定看護師長から感染状況、続いて部長から看護師のマンパワーについて説明があった。

今年最初の師長会は30分弱、いつもの半分以下だ。
他の師長たちはここからが長い。廊下で小グループになり延々と立ち話を始めるのだ。
子供が幼稚園の頃、お迎えのバスに乗せて見送ってもなかなか帰れなかった時と同じだ。

つかまらないよう足早に会議室を後にする。
今日はひとり欠員があって、主任のひとりリーダーなのだ。
「MIKO師長~!今年もよろしく!お正月呼び出しされなかった?」
CCUの師長が駆け寄ってきた。
「よろしく。呼び出されなかったわよ。CCUは?」
「あれだけオンライン師長会とか言ってたけど、平穏でいいお正月だったわ。」
「今日ひとり欠員があるけど抗原検査は陰性だって。」
「気を付けたほうがいいわよ。うちのスタッフも喉の痛みがあって、熱もなくて大丈夫だろうと思ってたら陽性。一緒に夜勤した助手さんも陽性よ。私は1度罹ってるから安心と思いきや、その助手さんも11月罹っていたのよ。」

今夜喉が痛かったら再検査かな・・。  MIKO

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