非常事態
コロナ患者の重症者が多かった時期よりも深刻な状況に陥っている。
新型コロナ関連には振り回されたくないが、ここ数年で最悪の状況だ。
濃厚接触者の定義はマスクなしの会話15分以上、距離は1mだったり1.5mだったり。
職員の感染、家族の感染。
今の時期お互いマスクなしで会話するのはありえない。
患者さんが感染していないのは幸いだから、医療現場の機能維持を会議で検討してほしい。
マスクなし、なんて家庭内だけだ。
その家庭内感染が止まらない。
コロナ陽性、濃厚接触者で今週は病棟で5人欠員。
家族が発熱しているとスタッフ2人から連絡があった。
もともとギリギリの人員なのに5人欠員ではマネジメントできるはずがない。
どの病棟も欠員が相次いでいる。
本人が陽性よりも家族が陽性のため休まざるを得ない状況だ。
連日会議
早朝ミーティングと夕方ミーティングはまさに「机上の空論」
どうすればできるか、どう乗り切るかが論点ではなく、何故そうなったかを議論している。
朝30分夕方30分。
朝は1時間超えることもある。
貧乏ゆすりで圧をかけるが効き目がない。
「大体なぜ感染したんだ。」
院長が必ず話を戻す。
いやいや、家庭内で子供が感染してスタッフも感染したんでしょ。
結局何の決定もないまま20人も集う会議は終了する。
明日の夜勤も明後日の日勤も勤務が組めない。
「きっと組めるわ。窮地はチャンスよ。」
看護部長の励ましの言葉も今は刺さらない。
堂々巡りの会議中、シフトや業務改善を冷静に考えた。
①3食の配膳を栄養科に協力してもらえないか。
3食無理なら朝だけでもいい。
②栄養科の業務縮小のため、使い捨ての食器は使えないか。
③手術がない日や時間帯で、手術室の看護師を点滴業務に応援してもらえないか。
④中央材料室(手術器材などを消毒・滅菌する部署)の看護助手を、患者さんの食事
介助に手伝ってもらえないか。
夕方の会議で①~④を提案してみた。
ふんふんと院長と看護部長が聞いていた。
「検討してみましょう。」
「しかし、大体なぜ感染したんだ。」
また話が巻き戻された。 MIKO
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