救急外来医師①

救急外来の熱い医師
医師は研修期間を経て、進みたい領域を決定する。科によって特徴があることは医療者ならわかるだろう。施設によって若干特徴が違うが、熱い医師が集まるのは何といっても救急外来だと思う。
熱い=ポテンシャルが高く熱血のように思えるが、「暑い」にも近い。声が大きく立て続けに指示が出される。

救急医師の特徴
①薬剤名を要約して指示出しがち。
これは非常に危険で、短縮用語禁止令が度々医療安全部門から発令されている。
しかしいまだに薬剤名をセット化した呼び方が横行しているのも事実だ。
しかも若年層が真似するので根絶が難しい。単位を言わず医療事故になった事例もあるが、実は正確に単位を言えない医師も多い。

②無意味な動きも実は多い
素早く挿管(人工呼吸のための気管内挿管)や患者情報を取るために歩き回るが、実は無意味な動きも多い。

③リーダータイプ、悪く言えば仕切りたがり屋
今はないが、歓送迎会で遅れてきてやたら張り切るタイプが多い。

④意外と病棟担当医師と連携が苦手
救急外来内では連携が取れている(と思っている)が病棟とはなかなかうまく連携が取れない。継続看護や日数のかかる治療が苦手。リハビリカンファレンスなんて言葉は知らないかもしれない。

⑤家族説明は上手い
これは救急外来の医師を褒めるべき点、家族説明は上手い。結論から先に話し、順序だてて話すサマは見事だと思う。ただし、家族は気が動転していることも多く詳細を覚えていない。

⑥スタッフの好き嫌いがある
救急外来に限らず、手術に携わる医師に多いのがスタッフの好き嫌い。特に看護師。ウマの合う看護師や、指示を出すタイミングや医師自身が忘れていることを指摘してくれる看護師と組みたがる。
言わんとすることをひとつ言ったら10理解してくれるから、そりゃ組みたくなるだろう。超ベテランペアになるとまるで「餅つきとあいどり」に見えてくる。

⑦院内トップクラスの早食い
早食いと言うよりひと口が大きい。医療者はゆっくり食べる習慣がない。30回噛めなんて絶対無理。噛んで2,3回じゃないの?
中でも救急外来の医師の速さは凄まじい。
おにぎりは基本ふた口、唐揚げひと口、味噌汁一気飲みが普通。
唾液の消化酵素は医療者、特に彼らにとって無いに等しい。

コロナで救急外来も一変した。

常時防護服を身に付け、患者に入院が必要となれば所定の部屋でPCR検査を施さなければならない。コロナ前の倍、3倍の業務量になってしまった。

救急外来医師の特徴①~⑦すべて、ディスってるわけではありません。敬意を表しています。

念のため。  MIKO

コメント

タイトルとURLをコピーしました