
師長の異動
3月は最も忙しい時期だ。
2月に年間目標の達成度、個人と病棟、委員会の年間評価を出す。
看護部長と面談、管理能力の評価を言い渡される。
これはすべての病棟がほぼ同じ評価で、退職者を他と比べて多く出した師長が若干低い評価になると噂で聞いた。
その他、新人指導者と面談後、新人プログラム達成度に目を通す。
そんな時に異動は突然言い渡される。
勿論打診のようなものがあるが師長には断る選択肢はない。
シャッフルのような異動
今回の異動はまるでシャッフルするような勢いだった。
関連病院の整形外科病棟師長がうちの整形病棟へ、整形病棟の師長は手術室へ、手術室の師長は訪問看護関連の総括へ。
関連病院の整形外科病棟は主任が師長に昇格だとか。
その他にも主任やリーダー格の異動が10人いた。
計画的な異動
手術室師長は2年前から退職希望を出していた。
訪問看護に興味があり、近隣の訪問看護ステーション立ち上げに協力してくれないかと声がかかっていたらしい。
もともとケアマネージャーの資格も持っている。
手術室師長が退職を希望した2年前、看護部長は必死で説得した。
「よそに行くならうちの訪問看護に将来行けるようにするから。」
はっきり言ってその場しのぎの約束だと思っていた。
しかし2年前から訪問看護領域は急激に活動領域を広げ、実際に有資格者の管理者が必要な状況になっていたのだ。
異動や退職時の恒例行事
整形外科病棟の師長が手術室異動は納得できる。
手術室の整形外科枠が一番多く、異動しても整形外科医たちとコミュニケーションがとりやすい。
関連病院の整形外科病棟師長はもともと当院で働いていたから、
「お帰り」レベルだ。
この異動が3月16日に発表され、4月1日には新部署に配属。
申し送りや、残務で師長たちは連休なしで遅くまで居残っていた。
幸い私は異動ではない。
技術が進化したお別れの色紙
異動や退職の時期になると部署全体もソワソワムードになる。
まずお別れの色紙作り。
これが一番進化したと言える。
20年前なんて一枚の色紙にスタッフがコマを割って書いていた。
今はまるで違う。
センスのあるスタッフのおかげで、かなり映える冊子が出来上がる。
スタッフたちのコメントをセンス良く貼り、思い出のシーンを切り抜いて見事に思い出の1冊を作ってくれる。
もらったほうも感激するに違いない。
若いスタッフのこんな才能は活かさないといけない。
最終日に渡す花束やプレゼント手配にも忙しい。
誰がどこに手配するのか、何を買うのか。
最終日になると集合写真を撮る光景もあちこちで見られる。
お別れの悲しみと感謝の気持ち、新天地への期待があふれた年度末がやってくる。
お別れの涙が嘘のように、翌日4月1日は新部署で晴れやかに挨拶をしなくてはならない。
あれほど感激した冊子を仕舞い古巣を忘れていく。 MIKO
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