病院の保育士

病院の保育所のいいところ
院内保育所がある病院は人気がある。
求人のウリ文句にもなるくらいだ。
院内保育所に預けられるのは全職員だが、医師、看護師で定員が埋まってしまう。

病院の保育所の利点は

「多少の熱ではお迎え要請しない」
「超過勤務しても迎えに行きやすい」

「近い」

「夜勤の時も預かってくれる」

「安い」

に尽きる。

1歳未満も預かってくれる。
職場を離れて授乳ができる。
夜勤時は超多忙なら別として、2回子供の様子を見に行ける決まりだ。
最長6歳、小学校入学前まで利用できる。

3歳になったら自宅近隣の幼稚園に変わり、夜勤の時利用するのが普通。
中には6歳まで病院の保育所に通い続けた子も数人いたかな。

常時15~20人の子供を預かり、6人の保育士さんが勤務している。

子供の年齢によって保育士の配置数が決まっていて、

0歳児何人に対し保育士何人、1、2歳児何人に対して保育士が何人と基準が決められている。

病院内で結婚したカップルはこの保育所を最大限に活用している。
どちらかが忙しくてもどちらかがが迎えに行ける。
多少迎えが遅れても
「あまり遅れないようにお願いしますね。」

なんて一言はない。

体調不良にビビらない病院の保育士
病院の保育士の特徴は

子供の体調不良にビビらなくなる。

敷地内に病院があってその病院に親が勤務している安心感からか、
とにかくビビらない。

万が一迎えが必要な状況であっても
敷地内に病院があって受診ができる。
最短1時間以内で
親に連絡→小児科受診→処方→保育所に戻れる。
これは民間の保育所には難しい。

狭い場所の有効活用が上手い
院内保育所には庭がない。
保育所内を走り回っている姿がガラス越しに見えることがある。
保育士さんを先頭に、チビッ子が追いかけるように走り回っている。

窓ガラスや保育所の入り口も保育士さん作の創作物で飾られて季節を感じることができる。

今は大型折り紙で作った雛祭り。

お内裏様とお雛様、梅の花の飾りがガラスに貼られている。

保育所からだけでなく、外からも楽しめるように飾りを工夫しているのがわかる。

病気に強くなる
体調不良にビビらないと同義だが、

保育士は皆、乳幼児の病気に強くなっている。
小児科医の定期的な研修で乳幼児特有の疾患について詳しく知ることができる。
「〇ちゃん、手にポツッとできものがあります。手足口病が地域で流行ってるので気を付けてください。」
「〇ちゃん、今日飲み込む時痛そうな表情したんです。喉の様子気を付けてくださいね。」

親より先にフィジカルアセスメントできると評判だ。

出会いがない

かつて院内保育士さんが病院関係者と結婚、交際していたことを聞いたことがない。
迎えに来る男子は当然既婚者。
病院の独身男子と接点がない。


保育所で可愛くて優しいと評判の保育士さんと話をする機会があった。
明るくて可愛らしく20代前半に見えるけど、長いこと勤めているから20代後半かな・・。

「嫌だー、師長さん。私35歳になりましたよ。誰かいませんか?」

出会いがないのは切実な問題かもしれない。  MIKO


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