売店のおばちゃん
コンビニ前から売店を守ってきたおばちゃんは60歳を軽く超える。
おばちゃんは病院全体を熟知している。
誰がおにぎり派なのか、誰がどんなアイスクリームを買うのか。
レタスサンド一択の外科部長がサンドイッチコーナーで迷っていると
「さっきレタスサンド売り切れました。レタスチーズハムサンドが右の方にありますよ。」
とフォローする。
おにぎり派の職員がカップラーメンを買っていると
「ツナマヨ売り切れたからね。」
と一言添えている。
無断離棟時の救世主
離棟(病室を離れること)があった時、一番に声をかけるのは売店だ。
「背が高くて眼鏡かけてて病衣着た患者さん見ました?」
看護師の焦った捜索依頼におばちゃんは瞬時に答えられる。
「昨日はお菓子買ってたけど、今日は来てない。さっき向こうに歩いてたよ。」
凄い観察力だ。
糖尿病患者を把握
糖尿病の教育入院(食事療法や運動療法を入院中に指導すること)の患者さんが病棟に黙って売店でおやつを買うことがよくある。
「入退院繰り返してる〇田さん、菓子パン買ってません?」
看護師の質問におばちゃんは即答できる。
「あー〇田さんね、毎日ジャムパンかあんパン買ってるね。あれ350キロカロリーあるよ。目が見えにくくなってきたって言ってた。だから注意しといたからね、菓子パン食べてちゃダメだって。」
電子決済に強くなったおばちゃん
コンビニに変わる時、業務できるか不安だったおばちゃんも今では慣れたものだ。
最近では電子決済が主流でポイント決済の種類にも詳しくなった。
「ポイント付けるのない?ポイント付けないなんてもったいないよ。並んでいる時に用意しといて。」
こんなアドバイスもできるようになったおばちゃんは凄い。 MIKO
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