カップ麺が主食の悦子
悦子は11年目のリーダー看護師。悦子の主食はカップ麺。しかもブレずに王道のカップ麺一途なのである。時々同メーカー内で浮気はするらしいけど、シーフード止まり。悦子が休憩室で休憩しているとカップ麺の匂いが漂い、医者ですら「悦子さん休憩中?」と言う。それほど昼も夜もカップ麺。
「カップ焼きそばとかカレーヌードルより匂わないですよね?あれスメハラになるらしいんですよ。」と言ってくるけど、大差はない。
悦子はスープも飲み干しているらしい。塩分量が5gを超えるとスタッフが注意する。
「毎日走ってるんで塩分は必要なんです。」と言い返す。
ラーメン好きと言うわけではない、街の有名なラーメン店にはまったく興味がない。
入職して11年間継続しているわけだから賞賛に値するかもしれない。
「私、ケース買いの定期購入ですから。」と自慢気に言い、周りから驚愕の歓声を浴びている。
ごひいきのカップ麺の創始者が長生きだったとか、カップ麺メーカーの職員は皆健康説が悦子の持ちエビデンスだ。力説するだけあって、悦子は健康そのもの。まだ30代前半だから健康に問題があってら困るが、健診ではまったく問題ない。心電図やレントゲンでも注意された事がない。
ロッカーのカップ麺
悦子の病棟ロッカーには常時4個のカップ麺が常備されている。おかげで他の私物が入らないらしく、開けたとたん雪崩のように中のものが出てくることがある。
「横幅の大きいカップ麺は4個は入らないけど、このサイズは大丈夫なのよ。」
台風や豪雨の非常時に備えているらしい。
「悦子さん、更衣室のロッカーにもカップ麺常備してますよ。」
悦子の “食の流儀” はこれからもブレないだろう。数か月に一度、関西にあるカップ麺のミュージアムに足を運んでいるらしい。時々休憩室に置いてあるエアーパッキンされたオリジナルカップ麺が、彼女の意思の強さを語っている。 MIKO
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