白衣の天使
もはや死語となりつつある「白衣の天使」。
確かに「戦士」の方が馴染むと思う。
ひと昔前はクリミア戦争で活躍し、看護の力の偉大さを知らししめた
ナイチンゲールが理想の看護師像だった。
ナイチンゲールと言うと、戦場で傷ついた兵士に優しく接したことで有名だ。
実際は実に論理的、科学的に看護を実践した人物だ。
単に微笑んでいたわけではない。
看護師に何を求めるか
元患者さんと縁あって結婚した看護師の友人がいる。
バイクで脚を骨折し入院、一番優しくしてくれた看護師に猛アタックした。
その友人のご主人は結婚20年経った今、
「全っ然!優しくないですよ。詐欺レベル。」
「この前僕肋骨折れたんです、もう痛くて痛くて。それなのに嫁、『肋骨はバンドだけ、手術もなし、痛み止め飲んどいて』ですよ。」
「あんたさ、肋骨骨折の原因MIKOさんに話したら?」
聞けば趣味のモトクロスで転倒だと言う。
これは軍配は嫁。
院内恋愛で看護師と結婚した職員も声を揃えて言う。
「熱測って37度には反応なしですよ。胸が苦しいってわざと言ったら、おもむろに手首触って『はい、大丈夫』って。」
「やっぱり稼いでくれるんで大事にしないと。嫁のおかげで家買えたんで。」
いやいや、逆だろそのセリフ。
看護師は病気に対する知識、ネットワークがあるから実に便利だ。
フィジカルアセスメントが家庭でもできる。
どの疾患はどの病院のどの先生に診てもらえばいいかも知っている。
家庭内だけでなく親戚からも重宝される。
今はインターネットでほとんどの疾患が調べられるが、
キャリアのある看護師の直感は有効だ。
優しい声かけ
看護師はバイタルサインと言われる脈、体温、血圧、血中酸素飽和度を観察し、異常の早期発見が重要な業務だ。
そのバイタルサインが正常であれば経過観察、異常があればアセスメントする。
本来は、医師やパラメディカルが気付けない患者の心の僅かな変化を読み取るのが看護師の役目だ。
その方法として、優しい共感した声かけが必要になる。
心の僅かな変化を読み取るために、論理的な方法として「優しい声かけ」を使う。
家族になったら以心伝心。
心を読み取る必要はないのかもね。 MIKO
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