女性が仕事を続けること
看護師に限らず女性が仕事を続けるためには、本人の意思はもちろんのこと、必要なのは周囲の協力と理解だ。
結婚、妊娠、出産、子育てとライフイベントには男性より女性の方が影響を受ける。
また夫が転勤となると、言い方は悪いが女性は社会的な部分を犠牲にせざるを得ない。
子育て中は外来
外来看護師は圧倒的にパート看護師で占めている。
結婚して産休育休明けの復帰に働きやすさから外来を希望する看護師が多い。
勿論理由は「外来には夜勤がない、日祝日が休み」に尽きる。
外来は子供の行事やお稽古の都合で勤務の融通が利く。
週1回の夜診、たまの居残り業務は外来の常勤看護師が担う。
病棟でも子育て中の看護師が働きやすいよう工夫できればいいが、
夜勤看護師の配置数の決まりがあってなかなか難しい。
急な休みが多い
急な休みが多いのも外来の特徴だ。
外来の管理者をやっていた頃は朝の電話が恐怖だった。
毎日2人は子供の事情で急な休み希望の電話がかかってくる。
「上の子が熱で」
「下の子が熱で」
本人は子供と職場が気がかりで、板挟みの心境に違いない。
電話の声色でわかる。
泣きそうな声だ。
こんな時無下に対応すると離職につながる。
休まれたら困るとわかっていても
まず子供のことを聞いてあげよう。
心配事は何か、困っていないか聞いてあげよう。
その後に仕事のことは心配いらないと、顔は引きつっても優しく伝えてあげよう。
だいぶ前の話だが、外来の師長が
急な休みの電話に対してひどく冷たいと
なんと外来の子持ち看護師8人が退職したことがある。
「師長さん子供がいないから私達の気持ちわからないんです!」
「あっそう、って電話切られたんです。ひどすぎませんか?」
泣いて8人が看護部長に訴えていた。
急に休まなくてはいけないのが子育て中の看護師の普通なのだ。
数年間の辛抱。
小学校低学年まで。
長い目で応援する気持ちがあればきっと仕事は続けられる。
時々折れる心を支えてあげればきっと仕事は続けられる。
そんな経験をした看護師は、同じような境遇の子育て中の同僚に優しくなれるはず。
未就学までは子育てに専念したほうがいいとか、仕事をしている背中を見せて子供は育つとか色々言われるが、本人が楽しんでいればどちらでもいい。
職場結婚と近所に親
職場結婚と近所に親がが住んでいるのはかなり強みだ。
大いに利用しよう。甘えまくろう。
ちょっと義母や夫が子供に甘すぎても、褒めておだててお礼を言おう。
看護師を続けるには家族の理解と本人の意思が大事。
一番必要なのは職場環境と支える姿勢、共に数年間を楽しく乗り切ればきっと続けられる。 MIKO
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