17時から看護記録
働き方改革の導入で随分改善されたが、看護師、介護職は残業の多い職種だ。
ひとり月平均10~15時間、夜勤が月5回あるとして、出勤日に定時では帰れていない。
30分超過するのはごく普通、1時間超過する頃に
「みんな終わりそう?」とリーダーが声をかける。
「あと看護必要度だけです。」
「内服薬追加分を薬剤科に取りに行ってません。」
日勤最後のアドレナリンが放出する。
大体日勤が終了するのは18時前後。15時過ぎに入院があったら18時を大幅に過ぎるのは覚悟しなければならない。
「遅出さんもいるでしょ、残業時間が多いわ。」
と看護副部長は言うが、遅出、リーダー、受け持ち総動員で入院を受け持っても時間は超過する。
まず主治医のIC(インフォームド・コンセント 病状や治療方針の同意を得ること)に同席する。それが終わったら、
①入院時指示 ②看護データベース(患者さんの基本情報)③諸々の同意書(はっきり言ってこれがかなり多い)④入院時の処置
それが済んだあとに記録や必要度、バイタルサイン入力がある。勿論入院オリエンテーションもその間におこなう。
1~2時間で終わるわけがない。
持参薬(患者さんが入院前に使用していた薬剤)が紙袋いっぱいあった日には眩暈を起こしそうになる。
終業後
残業後の足取りは何故か重くなる。足の交わし方がとにかく鈍い。17時ぴったりに終わる時とそうでない時の帰る姿が全く違う。
後ろ姿全体で
「疲れた。」
と表し、意図した可愛い後れ毛も乱れ髪になっている。
「明日勤務何?」
「日勤!3日勤目、鬼シフトでしょ。」
「私、明日休みのその次夜勤。休み明けの夜勤止めて欲しいんですけど~、情報わかんないし。」
口々に不満を言いながら帰っていく。
「よく頑張ったわね。皆が協力してくれたおかげよ。3日勤の最終日?ファイト!」
今日の残業は一番長い子で2時間か。
さて、委員会の仕事取りかかろう。 MIKO
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