ダイエットマニアの智子

誰かがやってるダイエット
病棟の看護師、看護助手の誰かが必ずダイエットをやっている。
「今度こそダイエット成功しますよ。16時間空腹ダイエットなんです。大体朝食べないし、16時間空腹時間を作るって簡単じゃないですか。」
そう休憩室で力説していたのは今年30歳になる智子だ。

「空腹時間で体のオートファジー機能が働くんですって。なんと3日で1キロ落ちたんですよ。」

智子のダイエット遍歴は私が覚えているだけでも5種類はある。1食置き換え、フラフープ、ファスティング、ヨガ(もどき)、ダイエットサンダルのようなナースシューズ(さすがにこれは注意した)。
その他にもこんにゃくダイエットや玄米ダイエットもやっていた。
智子に限らず、看護師はダイエットの話題が絶えない。
誰かがダイエットをやりだすとすぐ噂になって、失敗すると皆安堵する。

智子のダイエットはいつも2~3キロの減量には成功するが、とにかくリバウンドする。
親友の結婚式とかで7キロの減量に成功したことがあるが、1カ月で8キロリバウンドしてしまった。
「友人代表スピーチで絶対痩せなきゃって思ったんですよ。ワンピースも新調したし、彼氏見つけるチャンスだし。でも、2次会で緊張が吹っ切れてドカ食いしちゃったんですよ。それから食欲が止まらなくて。」

フラフープダイエットの時はまいった。狭い休憩室で休憩中フラフープをするもんだから、半径1メートルには誰も近づけない。初めの頃こそ、
「私もやりたーい。」
とフラフープに挑戦していたが、1~2回しか回せないものだから皆すぐに飽きてしまった。
苦情が出ると思いきや、
「どのくらい続くと思う?私1週間、前のヨガは3日だったでしょ。」
耐久日数を予想していた。

2週間経って智子はフラフープに飽きてしまった。
「フラフープって腸捻転になるって聞いたんですよ。」
智子は言うが、この噂はデマだ。やめたのは勿論それが理由じゃない。

今もまだ休憩室のロッカーの横にピンクのフラフープが置いてある。

決して太っていない智子
智子は太っていない。BMIは26だから若干肉付きはいいが、肥満体系ではない。
色白でぷにぷにした腕をよく皆から「美味しそう」と言われている。
太っていないが筋肉質ではない。顔が真ん丸で艶々しているからポッチャリに見えてしまう。

智子のタイプに多いのが、社員食堂を使わずコンビニ食派だ。
スイーツやスナック菓子を食べたいから主食をヨーグルトやプリンに置き換える。
栄養士の賢治が何度となく院内ニュースレターでダイエット食を掲載したが、智子は見向きもしなかった。リバウンドするのは「食習慣や生活習慣を改めないから」に気づいていない。

「YouTubeで見つけたんですよ。3分間だけ集中して体動かすんです。たった3分ですよ、これなら誰だって出来ますよ。」

私の予想は10日だな。  MIKO



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