毎日PCR検査の新人

濃厚接触者になった新人

「ブルー君」と呼ばれている新人男性看護師は、入社初日にコロナ陽性の新人とラーメン屋に行き濃厚接触者になった。

「会食は慎むように。」

と4月1日の入社式で注意されたばかりなのに。

「えっ、ラーメン屋って会食になるんですか?会食って多人数で会議しながら食事するんじゃ?」

確かに説明が足りなかった。

ブルー君は休み期間に1度髪の色を抜いて鮮やかな青に染めた。

入社式前日の3月31日に黒く染めたそうだが、1週間で紫色に変わってきた。

副院長が、

「あの子の髪は地毛か?」

と看護部長に尋ねたそうだ。

「すみません、週末にもう1度黒く染めるそうです。」

多様性やハラスメント防止を重視し、副院長と言えど頭ごなしに注意はできない。

紫色の髪は普通地毛ではない、と思うが。

ブルー君は濃厚接触者の自宅待機より、毎日検査し就業(研修)を選んだ。

1人暮らしだから自宅待機も気兼ねなくできるはずだ。

買い物程度の外出は可能だから、そう不自由は感じない。

親思いのブルー君

「毎日PCR検査受けます。陰性なら研修受けられますよね。」

この数日間早めに出勤し、毎日鼻から検査用の細い綿棒を入れ検査している。

幸いずっと陰性だ。

ブルー君は14歳の時父親を癌で亡くしていた。

闘病中の父親を見て、男性看護師の接し方や家族への声かけに感動したそうだ。

母親が看護師だったこともあり躊躇なく看護大学を目指した。

「母親に心配かけたくないんですよ。毎日今日どうだった?って電話くるんで。」

「PCR検査で、医者の検査の上手い下手がわかりますね。副院長、めっちゃ痛いですよ。血ぃ出たんすよ。」

素直でよろしい。

ブルー君のお母さん、彼は頑張ってます。  MIKO

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