看護師の夏休み

夏休みとリフレッシュ休暇

夏休み冬休みは3日間。リフレッシュ休暇が2日間、有休と合わせて1週間連続の休みが病院から推奨されている。コロナ前は、3カ月前くらいからスタッフが希望を伝えだしていた。
「師長、7月にハワイに行きたいんですがお休み取れますか?」
「田舎に1週間帰省したいんですが・・。」
しかしこの2年半この連続休暇もままならない。

スタッフのコロナ陽性やスタッフの家族陽性で勤務変更が日常的になったからだ。加えて海外どころか国内旅行も厳しい状況だ。
病院側からは「4人以上の会食自粛令」が出ている。旅行自粛はもはや常識。

4月からひとりも連続休暇計画を申し出てこない。
「連続休暇って今の状況じゃ無理でしょ。」
主任の郁美が溜息をついた。
郁美は今春、長期の看護教員養成研修に参加予定だった。
しかし、主任2人揃って休暇中の産婦人科病棟に応援に借りだされた。
ようやく産婦人科の主任が復帰し、7月から郁美は外科に戻ってきた。要領のよさと指導力で郁美はまた8月、人員不足の病棟応援候補になっている。
「小児科も婦人科も人員不足は深刻ですよ。夏休みって何?って雰囲気です。」
「様子見ながら休暇取らせるしかないわね。」

連続休暇をどう取らせるか
病院側の配慮で、本来9月までに消化しなくてはならない夏休みを11月まで延長可能になった。
今の時代、有休や夏休みの買い上げ(日給分として病院が買い取ること、実際昔はあった)はできない。2人以上重複しないよう1週間休暇を取るにはスタッフ30人だから、30週かかる。要するに7カ月。
許容ギリギリで2人ダブる日があるとして3カ月くらい。これで行くしかない。

スタッフミーティングで夏休みについて話合った。
「今1週間休んで何するんですか~?」
休みに何するか知ったことじゃないが、当たり障りのない
「体をやすめてリフレッシュ」くらいしか返せない。
「急に仕事出て、とかないですよね?」

稼ぎたいスタッフは今超多忙な施設で1週間バイトをするらしい。バイトを入れたら急な出勤は無理だ。
「急な出勤はできるだけ要請しないから。」
これも絶対しないとは言い切れない。
「田舎の母が帰ってこなくていい、とか言うんです。」
お母さんの気持ち、よくわかるわ。

まずスタッフの連続休暇ミッションをクリアしよう。自分の休みは11月末ギリギリに。1日も早くコロナの隔離期間が短くなり、5類に変更されますように。重症化する変異株が出ませんように。

もう収束って言葉は言わなくなった。   MIKO

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