看護師ヒエラルキー②手術室VS外科


手術室VS外科
受ける側が強い法則から言うと、手術室看護師VS外科病棟看護師ではタイになるはずだ。
患者さんを手術出しする時は手術室が受ける側、手術から帰ってくる時は病棟が受ける側。
どちらも強いことになる。
しかし現状は手術室が異常に強い。

患者さんには優しい手術室スタッフ
今は術前訪問が通常になっている。
術前訪問とは、手術担当看護師が手術前日に患者さんの部屋を訪問し、手術の説明をすることだ。
病院によっては麻酔科医と手術室看護師が一緒に患者さんの部屋を訪問し、麻酔や手術に対する不安に答えてくれる。

医療者側にとっても手術部位や入れ歯、コンタクトレンズ、補聴器の有無も前日に確認でき、患者さんとコミュニケーションが取れる。
手術中のBGMも術前訪問で情報収集している。

この術前訪問はとにかく患者さんに評判がいい。
「さっき、手術室の先生と看護師さんが来てくれた。」
と嬉々とした表情で患者さんは言う。
麻酔科医と手術室看護師は患者さんに超優しいのだ。(あえてを強調しよう)

手術当日
「〇〇さーん、こんにちはー。昨日お会いしましたねー。」
「リストバンド見せてくださいねー。はーい〇〇さんですね。昨日はよく寝れましたかー?」
このやりとりが手術前の患者さんの不安を和らげてくれるのだろう。
ワントーン甘い声で患者さんに声かけする。

「〇〇さーん、藤井〇の曲流してますからねー。」
昨日話した好きなミュージシャンを覚えてくれて、しかもサプライズで手術中に流してくれるなんて一生の思い出になるに違いない。
やるわ、手術室。

豹変する手術室看護師
患者さんが手術室に入った後申し送りをする。
手術室看護師が豹変する瞬間だ。
あの優しさはどこへ行った?
スイートソプラノからテノールに変わる。
申し送りする看護師がカミカミになるのも無理はない。
威圧感がハンパない。

受ける側が強い法則
手術が終わり手術室へ患者さんを迎えに行く。
受ける側が強い法則から言うと、ここは外科病棟看護師が強いはずだ。

しかし何故か手術室が優位だ。
「背中に湿布残ってましたよ⤵。」
「点滴漏れてましたよ⤵。」
と注意事項から申し送りが始まる。


翌日、術後訪問で麻酔科医と手術室看護師が訪問する。
「痛かったら遠慮せず病棟の看護師さん呼んでくださいねー。」


手術室へ患者さんを連れて行く時は、指定された時間ジャストに入らなけばならない。
手術室へ患者さんを迎えに行く時は、呼ばれてから秒で行かなければならない。
看護師ヒエラルキーは確実にある。  MIKO


コメント

タイトルとURLをコピーしました